柳沢 茜〈やなぎさわ あかね〉
ラ・メゾンの企画広報としてイベントやSNSを担当しています。日々の投稿の他、SNSの動画作成にもチャレンジ中。 趣味は富士山を見ながらキャンプをすること。ラ・メゾンの商品や食材のこだわりをお届けします!
美味しい食材を求め、再び福岡県を訪ねたラ・メゾンスタッフ。
2日目は食材の宝庫、糸島をめぐります。
今回は特別に福岡市中央卸売市場を見学させていただけることに!
中には大型倉庫がズラーっと並びその中にはこれから出荷される青果が山積みになっています。
7:30になると施設内にベルの音が鳴り響き「競り開始」の合図です。
いよいよ競りが始まるとまさに「呪文」。
活気がものすごい中、私たちには何を言っているのかさっぱり分からず…
しばらく見学していると「1200円!」などの金額が聞こえ始め、大卸業者が瞬時に黒板に書かれた金額と業者を見分け、次々に商品の行き場を決定していました。
(呪文のような掛け声は現場を盛り上げる、競り人の個性だそう。)
最高金額が同一だった場合は「じゃんけん」で決定する場面や、八百屋さんが仲卸業者が買い取ったものを分けてもらったりする場面もありました。
市場を後にし、向かったのは糸島漁業協同組合。
昨年もラ・メゾンで使用した糸島のカキを見学させていただきます。
現在は31名の漁師で、6箇所の漁場で養殖を行っているそうです。
糸島の海は穏やかで背振山系から流れ込む水やプランクトンなどの餌が豊富であるため、カキの生育に適している環境です。
たっぷりの餌で育ったカキは身がふっくら大きく、ほのかに甘みがあるのが特長です。
たくさん収穫しても牡蠣の7割は死んでしまっており、流通できるものは3割のみだそう。
収穫後は生存しているもの、大小など選別を行い、付着物を取るために殻を磨いていくとのこと。
加工後に縮みにくくするために、殻を剥いたカキは100℃15分と高温で短時間ボイルし、貝柱が切れる程度の火入れを行っているそうです。
昨年ラ・メゾンで使用した糸島カキも加熱しても身が縮みにくく、プリっと感がしっかり保たれていました!
自然の恵みを無駄にせず美味しく味わえるよう、工夫されているのですね。
場所を移動し、同じ糸島漁業協同組合の加布里支所へ。
こちらでは、日本では数少ない天然の蛤漁を行っています。
日本で流通している蛤は9割が中国や韓国から輸入されたものですが、糸島市加布里でとれるものは日本特産の固有種。
一時期は潮干狩りでの乱獲により姿を消しかけましたが、水質改善と地元の方々の懸命な清掃によって再び取れるようになったそう。
蛤は資源を守るために収穫時期は11月〜3月の間のみ許されており、収穫サイズなどにも制限をかける資源管理型漁業を行っています。
早朝から海に入り1つ1つ手作業で収穫され、収穫量の制限から殆どが輸送距離の短い地元から関西で出荷しきってしまうのだとか。
糸島の蛤は大きな身でうま味が強く、濃厚で上品な味わいが特長です!
今回こちらの蛤はラ・メゾン センター北店で使用させていただきますので、お近くの方はぜひお召し上がりください!
糸島の美味しい食材のほか、旨みの強い「はかた地どり」に、スイーツでは大粒の「あまおう」やみずみずしい「不知火(しらぬい)」など、福岡食材を存分に楽しめるフェアを開催します。
さらに、2年前にも取材に伺わせていただいた、「加布里キャベツ」も!
極早生のとても柔らかく甘みのあるキャベツで、加布里から距離のある関東では日持ちしないなどの理由で流通されておらず、収穫も手作業で一つずつ行われ丁寧に出荷されます。
関東では希少な糸島の食材を楽しむチャンス!
ぜひラ・メゾンで福岡県への旅行気分をお楽しみください!
※こちらの取材は感染症対策実施の上、2021年11月上旬に伺った内容です。