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2022.10.01(2022.10.05 update)

タルトの歴史をご紹介

タルトとは、いつの時代にどこで作られたスイーツなのでしょうか。3つの生地の特徴に触れながらタルトの歴史を紐解いてみましょう!

そもそもタルトとは?

 ケーキ屋さんや、カフェでよく見るタルトというお菓子。
ふんだんに果物を使ったフルーツタルトや、シンプルなエッグタルト、手間隙のかかるタルトタタンなど様々な種類があります。
フランス発祥のお菓子で、生地で作った器にフルーツやクリームを入れたお菓子です。

 タルトの生地といっても種類があり、オーソドックスな生地は3種類あります。

・シュクレ生地(パートシュクレ)
 シュクレ生地のシュクレとはフランス語で「甘い」「砂糖の入った」という意味です。
直訳すると甘い生地となる通り、実際にシュクレ生地を作る時は砂糖とバターを混ぜたものに卵と小麦粉を入れて作ります。
その際に使われる砂糖は他の生地と比べると多めです。現在はダイエットやヘルシー志向のため砂糖を少なめにするものもありますが、シュクレ生地はしっかりとした甘さがあります。
 シュクレ生地の特徴は甘さだけではなく、小麦粉の結びつきが弱いこと、そして生地の密度が高くなるため、もろくてサクサクとした口当たりになります。
砂糖をしっかりと加えるので、焼き上がりはこんがりとした焼き色が付き、他の生地よりも固めに仕上がります。

・ブリゼ生地(パートブリゼ)
 ブリゼ生地のブリセとは、フランス語で「砕けた」「壊れた」という意味です。
特徴としては、卵を加えずに作られるため固く乾燥した生地となります。
ブリゼ生地はフォンセ生地(パートフォンセ)と呼ばれることもありますが、このフォンセとは「型に生地を敷く」と言う意味で、タルトやキッシュの底に敷いて使われることが理由です。
 また、パートブリゼやパートフォンセは砂糖もバターも他の生地に比べると少なめで甘みが抑えられており、固めの食感で、サクサクホロホロ、カリカリと表現される場合もあります。
弾力もあり崩れにくく、水分が滲みにくいため、タルトやキッシュの土台に最適です。

・サブレ生地(パートサブレ)
 サブレ生地のサブレとは、フランス語で「砂のような」という意味です。
サブレ生地は、他の生地に比べるとざらざらしていて口の中で崩れやすい、まるで「砂のような」食感が特徴です。
サブレ生地は、冷えたバターと小麦粉を合わせるところから始まります。その後、卵などの液体を加えていきます。
他の生地と比べるとバターの量が多いため、小麦粉に水を加えた時に生まれるグルテンの発生が抑えられることから、口溶けの良いサクサクの口当たりが生まれます。
 また、砂糖を入れないか少なめのため、甘味が少ないのも特徴です。
サブレ生地はクリームを多く使用するタルト生地や、型を抜いて作るクッキー生地としても使われることがあります。

 一般的に上記3つの生地を使い分け、タルトは作られています。

タルトはいつ、どこで生まれたお菓子?

 タルトはフランス発祥のお菓子ということはわかりましたが、一体どんな歴史があるのでしょうか。
なんと古代ローマの「トールタ」というお菓子に由来しており、さらにそのルーツは古代ギリシャやエジプトにあると伝えられています。ジャムやクリームはそのままの状態では食べにくいため、食べられる器に入れて出そうとしたのが始まりと言われています。
ちなみにヨーロッパでは上にパイ生地が被せられ、中のリンゴが煮込まれてジャムのようになっている、いわゆるアップルパイのこともりんごのタルトと呼ばれることが多いそうです。

タルトという名前は何に由来している?

 語源は古代ローマ時代のラテン語から来ており、丸い皿状の菓子をトールタと呼んでいました。
これは、トルクウェーレ……「捩(ねじ)る、丸める」という動詞から派生したものだと考えられています。
ラテン系の言語が引き継がれ、フランス語では「torte」 から 「tarte」に変化したとされています。
 また、スペイン語ではトルタ torta がケーキを含む厚焼き料理全般を指しており、指小辞 -illa を付してスペインの卵料理トルティージャ・デ・パタータスや中南米の薄焼きパンのトルティーヤの語源となっています。

小さな型で作る1人用のタルトは「タルトレット」と呼ばれます。

ラメゾンのタルトをご紹介

彩りフルーツのタルト

1piece ¥840 / 1whole(21cm) ¥8,400
定番人気のフルーツタルト。
香ばしいアーモンドタルトにカスタードクリームを重ね、いちごやオレンジ・キウイ・洋梨のコンポートなどのフルーツを彩り鮮やかに飾りました。
※季節によりデザインや価格が異なります。

ミックスベリーとギリシャヨーグルトクリームのタルト

1piece ¥890 / 1whole(21cm) ¥8,900
香ばしいアーモンドタルトにレモンカスタードクリームとコクのあるギリシャヨーグルトクリームを重ね、いちご・ブルーベリー・ラズベリー・ブラックベリー・グロゼイユの5種のベリーを飾りました。

《オンラインショップ限定 》ラ・メゾン フルーツタルト

1whole(16cm)¥4,000
バター香るサクッと香ばしいアーモンドのタルトにいちご、オレンジ、ピンクグレープフルーツ、ぶどう、マンゴー、パインアップル、フランボワーズなどの10種のフルーツを彩り良く飾りました。
※クール冷凍便でのお届けです。
※冷蔵庫で10~12時間解凍してからお召し上がりください。

《オンラインショップ限定 》ル ガール ベイクドチーズタルト

1whole(16cm)¥3,200
フランス ブルターニュ地方の「ル ガール クリームチーズ」をたっぷり使って焼き上げた、チェリーのコンポートがアクセントの絶品タルト。
※クール冷凍便でのお届けです。
※冷蔵庫で8~10時間解凍してからお召し上がりください。

起源を知ることで、タルトにより興味を持っていただけたでしょうか?
生地やクリームの組み合わせも色々ありますので、ぜひ店舗やオンラインショップでお試しください。

※商品は2022年10月時点のものです。デザインや価格が変更になる場合がございます。

廣瀬 かほり〈ひろせ かおり〉
 オンラインショップ運営など、ラ・メゾンのEC・WEBまわり担当。趣味は美味しいごはんを食べることと、お菓子作り。好きなケーキはモンブラン。オンラインショップの情報を中心に発信しています。