ラ・メゾンのシェフとパティシエの
目利き食材をご紹介します

パティシエの目利き
2023.02.01

最高位のお茶の産地「八女抹茶」

日本有数のお茶の産地"八女"

福岡県八女市を訪れました

お茶の産地というと、静岡県や京都府などを思い浮かべるかと思われますが、
実は福岡県も日本で有数のお茶の産地と知っていましたか?

今回訪れたのは、福岡県八女市。
福岡県南西部にある市で、熊本県や大分県との県境です。

八女地域は、有明海沿岸の穏やかな気候と山間の冷涼な気候が重なるため、霧が発生しやすい環境です。

霧がある環境は、美味しいお茶が育つ環境でもあります。
それはなぜでしょうか?

その理由を知るには、美味しいお茶の代名詞「玉露」の育て方を紐解くと見えてきます。


玉露と煎茶の違い

美味しいお茶というと思い浮かべるのが「玉露」ではないでしょうか。
高級茶なイメージのある玉露ですが、みなさんは玉露と煎茶の違いは知っていますか?

一般的な煎茶は、露地栽培で日差しをたっぷり浴びて育ちます。
一方、玉露は寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれる布などで一定期間覆いをして、日差しを遮った状態で育てるのが特徴です。

日差しを遮ることで、紫外線をあまり浴びないため、茶の旨み成分であるアミノ酸類(テアニン、グルタミン酸、アルギニンなど)の生成が促進されます。それにより、旨みのあるコク深いお茶が育つのです。

また手間がかかることなどから、生産量が少なく高級茶として広まっています。


八女茶が美味しい理由

八女は霧の発生しやすい土地柄。
茶畑があるなだらかな山の斜面を霧が覆い、太陽光を適度に遮る環境から、古くから天然の玉露茶として珍重されてきました。

また美味しさの理由は土壌にもあります。

九州最大の河川である筑後川と、矢部川、この二つの川に挟まれるように位置しているため、昔からの川の氾濫が育んできた肥沃な土壌に加え、川から立ち上る霧が適度に太陽の光を遮り、味が濃厚で旨みと甘みが豊かな茶葉が育ちます。

豊富な雨量や、昼夜の温度差、高温多湿のなだらかな山々は、良質なお茶の栽培にはうってつけなのです。


八女茶は全国茶品評会でほぼ毎年、農林水産大臣賞を受賞している全国有数の高級茶の産地。
品評会入賞の玉露が一番多い産地に送られる産地賞なども受賞しています。


古からの環境と丁寧な人の手

美味しいお茶が育つ環境の八女市。
さらに古くからの高級茶の産地としての誇りを持った、丁寧なお茶づくりは、八女茶の味に表れます。

コク深く、まろやかな旨みと甘みがある八女茶。

ぜひラ・メゾンのタルトで味わってみてください!



八女抹茶を使用した季節のデザート

八女抹茶を楽しめる2月の季節のタルト

『あまおうと八女抹茶ティラミスクリームのタルト』

価格:1piece ¥1,080(税込)
販売期間:2023年2月1日〜2月28日
販売店舗:ラ・メゾン アンソレイユターブル 全店

濃厚なショコラフロマージュタルトにほろ苦くなめらかな八女抹茶ティラミスクリームを重ねました。みずみずしいあまおうの甘みや八女抹茶の香りをお楽しみいただけます。

https://www.la-maison.jp/tart/001885.html


八女抹茶を使った季節のドリンク

『ホワイト抹茶ラテ』

価格:¥730(税込)
販売期間:2023年2月1日〜2月28日
販売店舗:ラ・メゾン アンソレイユターブル カフェ全店

甘みと香り高い福岡県八女抹茶とホワイトチョコを合わせ、優しい甘さのラテに仕上げました。

https://www.la-maison.jp/menu/


今澤 綾〈いまざわ あや〉
ラ・メゾンの企画広報担当として全国の生産者を取材しています。休みの日には旅行やフェス、イベントに行ったりとアクティブ派ですが、おうちでゲームもお気に入り。各地で見つけた食材を中心に発信していきます。