ラ・メゾンのシェフとパティシエの
目利き食材をご紹介します

パティシエの目利き
2025.08.15

真っ白な美しさととろける食感「岡山白桃」

岡山白桃の産地へ

岡山県では明治の初めに『白桃』が品種改良によって誕生し、そこから本格的な栽培がスタート。瀬戸内の穏やかな気候に恵まれ、現在では桃の代表的な産地となっています。
白桃の中でも、「清水白桃」は岡山を代表する品種で、今回も清水白桃を中心に、岡山白桃を使用しています。

岡山市の中でも桃の産地として有名な一宮地区。
清水白桃の発祥の地としても知られています。
そんな岡山市一宮地区へ、旬の白桃を求めて訪れました。

岡山白桃が美味しい理由

「晴れの国」と呼ばれる恵まれた気候

岡山は果物の名産地。贈答用などにも使用されるような、高品質な果物が多く出荷されています。なぜこれらの果物が育ち、高品質な仕上がりが可能になったのでしょうか。

まず挙げられるのは、気候条件です。
岡山は「晴れの国」と呼ばれ、降水量1mm未満の日数が全国1位で、晴れの日が多いところです。全国でも有数の日照時間を誇り、風光明媚な瀬戸内に面した温暖で穏やかな気候です。

そんな気候は美味しい果物が育つためにも、非常に恵まれた環境です。
白桃だけでなく、ぶどうやその他農作物なども豊富に収穫されています。

高品質を保つ、生産者のこだわり

岡山の土地の気候や土壌が良質なのはもちろんですが、美味しい白桃が育つためにはそれだけではありません。今回訪問して一番強く感じたのは、農家の方々の高品質食材を育てようとする想いと、一流の生産者としてのこだわりです。

白桃は非常に繊細な果物ですので、膨大な数の実に一つ一つ樹上で袋をかけて、日光や厳しい環境から守ります。桃への栄養の配分を考慮し、何度も行う剪定や摘果から、袋の色に至るまでこだわります。

特に他の産地との違いとして、おかやま白桃はなるべく陽に当てず育て、食感はとろけるようにやわらかくなめらかで、絹のように白い果皮の美しい白桃に育てます。

袋の先から木漏れ日を浴びた部分だけ、ほんのりピンクに色づきます。ふわっと甘い桃の香りが香ると、収穫のサイン。優しく傷つかないように、丁寧に収穫していきます。

そして糖度を測る光センサーなど、品質を管理するための機械設備もそろっており、機械の眼と人の眼による丁寧な確認を行い、味も見た目も高い品質に仕上げられています。

岡山白桃を使用したメニュー

「岡山白桃とシャインマスカットのベイクドチーズタルト」

1piece 税込¥1,680/1whole(21cm)税込¥16,800

甘く芳醇な香りの岡山県産白桃とシャインマスカットを飾ったタルト。ベイクドチーズタルトに甘酸っぱいクランベリージャムをしのばせ、ピーチヨーグルトクリームと合わせました。

岡山白桃の冷製パスタ

「岡山白桃とフルーツトマトの冷製パスタ 〜生ハム・桃ジュレ添え〜」

1,980円

旬のみずみずしい白桃をラ・メゾンらしくパスタと合わせました。

自家製ピーチジュレにディル、クリーミーなストラッチャテッラチーズと芳醇な香りのスペイン産生ハムがアクセント。