廣瀬 かほり〈ひろせ かおり〉
オンラインショップ運営など、ラ・メゾンのEC・WEBまわり担当。趣味は美味しいごはんを食べることと、お菓子作り。好きなケーキはモンブラン。オンラインショップの情報を中心に発信しています。
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長野県松本市西部にある大月農園。標高750mの扇状地で昼夜の寒暖差が大きく、また水捌けが良く果樹の栽培に適した土地でぶどうとりんごを中心に生産しています。大月農園では、長野県が誇る期待の赤ぶどう、クイーンルージュも栽培していますが、この美しく赤いぶどうは栽培が非常に難しいと大月農園の大月さんは語ります。
クイーンルージュは2021年に初出荷された、長野県を代表するぶどうの中でも期待の新品種。「シャインマスカット」 が親品種であり、マスカットのさわやかな香りもありながら、シャインマスカットよりも強い甘さが特長です。
クイーンルージュの栽培において最も難しいのが「赤く、きれいに色を付けること」。実が大きく張るお盆の時期から、雨を避け、約1ヶ月以上かけてじっくりと赤く色づかせていきます。
この品種は赤系のぶどうのなかでも特にデリケートであり、種なし・皮ごと食べられる赤ぶどうは全国的にも数えるほどしかありません。
手間がかかるため、この地域ではクイーンルージュを育てる生産者も多くはありませんが、大月さんは、やると決めたからには試行錯誤しながらよいものを作っていきたい、という強い思いで向き合っています。
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なぜ大月農園のクイーンルージュは、こんなにも美しく、そして甘いのでしょうか。
その秘密は、緻密な手入れと日々の試行錯誤にあります。大月さんは色づきを促すために、雨よけ・日焼け対策の袋を透明なものや薄い傘に取り替えながら、どの方法が一番効果的かを試しています。
また、果実に適度に陽が当たるように、夏の間は毎日畑を回り、葉を抜く作業をしています。葉を取りすぎてしまうと、ぶどうの糖が生成されなくなってしまうため、太陽の動きを見ながら、日差しが房全体に当たるよう調整することは大変な手間です。
さらに、地面にシートを敷くことで、木が雨を吸いすぎて実が割れてしまうのを防ぎつつ、シートの反射で果実に陽が当たるように工夫されています。
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大月農園のクイーンルージュの糖度を簡易的に当社で測定したところ、なんと22度を記録!これは、一般的なメロンの平均糖度(約14度)や、みかん(約11度)と比べても格段に高く、このぶどうが持つ深い甘みの証です。
さらに、大月さんのぶどうは非常に大粒で、ご本人も「なぜこんなに大粒に育つのかわからない」とおっしゃるほど。大粒になったことで、逆に色を付けるのが難しくなったという側面もあるそうですが、この高糖度と大粒さは、ぶどうと畑に対する細やかな愛情、そして木がとてもきれいに管理された圃場環境からくるものだと感じられます。
大月さんにとっては当たり前の手間が、この特別なぶどうを育てているのです。
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大月さんはクイーンルージュ、ナガノパープル、シャインマスカットのぶどう三姉妹®を同時期に出荷することを目標にしています。ところが、クイーンルージュの生育状況に合わせるとナガノパープルが一番美味しい時期を逃してしまったり、粒が割れてしまうことも。
どのぶどうも最高の状態でお届けするため、毎年新たな工夫を試み、ぶどうと向き合い続ける大月さんの情熱が、最高の果実を私たちに届けてくれるのです。
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『大月農園クイーンルージュとナガノパープルのタルト』
1whole(16cm) ¥5,000(税込・送料別)
販売期間:2025年10月22日〜なくなり次第終了
香ばしいアーモンドのタルトになめらかな北海道チーズクリームをのせて、糖度が高くジューシーなクイーンルージュと爽やかな甘さと皮ごと食べられるナガノパープルをふんだんに飾りました。
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※クール冷凍便でのお届けです。
※冷蔵庫で8~10時間程度解凍してからお召し上がりください。