日本一の梨の里から──元パティシエがつくる、"日本一きれいな梨園"の梨

千葉県は、梨の生産量・生産高・生産面積すべてが日本一。
そんな梨の名産地で、"日本一きれいな梨園"を目指す農家があります。
それが、元パティシエの實川（じつかわ）さんが営む 「城山みのり園」 です。

パティシエから農家へ──「食べてもらう」ための一歩

もともとパティシエとして働いていた實川さん。
お父様の大怪我をきっかけに、お米と野菜を育てる家業を継ぎました。

農業を始めたばかりの頃、市場に出した大根が13本で300円。
箱代や人件費を考えると、手間をかけても赤字に。
「いいものを作っても、値段がつかない」──その現実に、もやもやした気持ちが残ったといいます。

「せっかく作るなら、きちんと食べてもらいたい。
市場に頼らず、自分の手で届けたい。」

そう考えた實川さんが選んだのが、"直売しやすい果物"としての梨づくり でした。

「日本一きれいな梨園」を目指して

農業といえば泥まみれのイメージ。
けれど實川さんは、パティシエ時代の経験を生かし、"清潔感のある、美しい農業"を目指しました。

整然と並ぶ梨の木は、まるでケーキ屋さんのショーケースのよう。
枝の間隔、陽の当たり方、水の流れ方まで計算された圃場は、訪れる人を思わず魅了します。

40品種の梨がつくる、豊かなリレー

城山みのり園では、なんと 40種類もの梨 を栽培。
品種ごとに甘さ・酸味・みずみずしさが異なり、お客様が"自分好みの梨"を選べる楽しさがあります。

品種は、早生の「幸水」から始まり、「豊水」、そして「王秋」など晩生品種までリレーして栽培。
収穫期は8月〜10月です。
梨と聞くと秋の果物の印象がありますが、実は真夏の太陽の下で一番の旬を迎えます。

恵まれた土地が育む梨

城山みのり園のある千葉県山武郡は、水はけがよく水持ちも良い土地。
微生物の力で団粒構造のふかふかとした土をつくり、ゲリラ豪雨でも水たまりができないほど。
健やかな土が、みずみずしい梨を支えています。

気候の変化と向き合いながら

實川さんが語るのは、梨づくりの"難しさ"と"面白さ"。
桜と同じく梨の花も気温に左右されるため、年ごとに開花や収穫のタイミングが変わります。

「積算温度で開花や収穫を予測していたけど、温暖化でその"目安"も当てにならなくなってきているんです。」

「例年通り」が通用しない中で、どう品質を守り、美味しさを届けるか。
農業の現場では、常に自然との対話が続いています。

城山みのり園の梨を、ラ・メゾンで味わう

そんな城山みのり園の梨が、ラ・メゾンで味わえます。
パティシエとしての感性を持つ實川さんが大切に育てた梨を、ひとつひとつ丁寧にタルトに仕立てました。

ラ・メゾンでは「秋満月」「大天梨」「王秋」などを主に使用。
なかでも「秋満月」は満月のように丸く、果汁たっぷりで柔らかくなめらかな舌触りが魅力です。シャインマスカットなどのフルーツやクリームとも相性抜群で、デザートにぴったりの和梨です。

梨そのものの美味しさ、そして農園の想いまでまるごと味わえるひと皿を、どうぞお楽しみください。

＜城山みのり園＞の和梨を愉しむ季節のタルト

『和梨とシャインマスカットのダージリンタルト』

1piece ￥1,280(税込)

販売期間：2025年10月1日〜2025年10月31日
販売店舗：ラ・メゾン アンソレイユターブル全店、ラ・メゾン アンソレイユターブル パティスリー全店

ダージリンケークタルトにアプリコット洋梨ジャムをしのばせ、マスカットクリームを重ねました。みずみずしい和梨とシャインマスカットの華やかな甘みを紅茶の香りやマスカルポーネクリームと一緒にお楽しみいただけます。

『和梨とシャインマスカットのタルト』

1whole（14cm） ￥4,480(税込)

販売期間：2025年10月1日〜2025年10月31日
販売店舗：ラ・メゾン アンソレイユターブル全店、ラ・メゾン アンソレイユターブル パティスリー全店

カスタードタルトにアプリコット洋梨ジャムをしのばせ、マスカットクリームを重ね、みずみずしい和梨とシャインマスカットを飾りました。